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【SAP】SAP認定試験について

初回:2021/4/4 最終更新:2021/4/4

 

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はじめに、、

SAPに仕事で携わる方なら一度は話題になったことがあるSAPのベンダー資格。SAP経験が浅い方からしたらあって損はない資格です。私自身も入社1年目で取得し、それにより業務がほぼ未経験のような状態でも案件にアサインしていただくことが可能でした。 やはり実績がないことは顧客の方からすると不安でしかありません。では、業務経験があるならいらないのでは?というものでもありません。この資格を取得しているだけで今後のSAPキャリアにおける転職の機会や別の案件に入る時も効果を発揮する事は間違いありません。

そこでこちらの記事では以下のことについて私の体験談を元に記載しています。今後、SAP認定試験を受験予定の方は参考にしていただければ幸いです。

 

目次

・SAP認定試験とは

・SAP試験の受験方法

・SAP Certification Hub での受験手順

・まとめ

 

■SAP認定試験とは

SAP認定資格とは基本情報技術者試験等の国家資格とは異なり、オラクル等と同じベンダー資格の一つです。ただベンダー資格といっても、SAPはERPパッケージのシェアとしては世界でも屈指のシェアを誇っており、日本でもSAP人材として扱われる程の地位がある為、非常に有用なベンダー資格と言えます。

 

ただこのSAP認定資格ですが、どういった方が取得を狙うのかというと、基本的には業務でSAPに関わる方に限られます。その理由としては基本的にはSAP社主催の研修(数週間から数ヶ月程度)を受講し、受験するのが一般的な受験フローとなり、研修の受講金額も個人で賄える金額ではないことが挙げられます。その為、基本的は所属する会社から費用を負担してもらうた為、個人が安易に受験できるような資格ではないようです。

 

資格の種類としても、バージョンやモジュールごとに細かく分かれていることも特徴で、現在であれば既に取得向けの方に向けてS/4HANAのバージョンアップ用資格が用意されているといったように細かく試験の種類も存在しています。

 

試験範囲についてはSAP社より試験毎にどの研修が対象の範囲となっているかが明示されています。その為、試験範囲は対象の研修を受講することで基本的には問題ありません。

 

※最近聞いた話だと、直近では新型コロナウイルスの影響もあり、研修自体をオンラインで受講できるようになっているようです。

 

■SAP試験の受験方法

実際に試験を受けるにあたり、SAPでは受験方法として2種類が用意されています。

1.SAP  Office(試験会場)での受験

2.SAP Certification Hub での受験

 

まず、

1.SAP  Office(試験会場)での受験

SAP社より定期開催されており、その中から受験日を選択し、試験会場(品川)で1回のみ受験可能です。こちらについて全日程において試験監督は日本人が担当します。
試験環境は用意されているので用意する必要はありません。
料金 : 5万円前後 (受験回数 : 1回分)

 

次に、

2.SAP Certification Hub での受験
こちらは自宅で受験する試験方法になり、1 Subscriptionという単位で試験のバウチャーを購入し、12か月間の間に最大6回まで受験可能です。6回中3回までは同一の試験を受験できます。つまり、同じ試験は3回落ちると受験する事はできなくなります。次のバージョンが出ればそちらは受験可能です。

この受験方法については、試験監督が英語しか対応していません。その為、苦手な方は事前に流れを把握するしておくことが推奨です。
料金 : 6万円前後 (受験回数 : 6回分)

 

■SAP Certification Hub での受験手順

私は2の方法で受験したのですが、その際の手順と実際に気になったポイントがありました。

 

ー手順

※試験予約後、実際に試験を開始するまでの手順です。以下の画面はSAP Certification Hubを使って試験を予約した画面になります。

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Start Exam欄に現れる試験開始ボタンを押下します。(スクリーンショットにはボタンが出ていませんが、実際には時間になるとスタートボタンが出てきます)

表示された画面の流れに沿って進んでいくと初回のみZOOMという会議アプリをダウンロードすることになります。

ZOOMを使用して会議に参加すると音声が試験官(外国の方)と接続されます。

まず画面を共有するように言われるので下にある画面を共有するからデスクトップを選択する。 選択すると画面が緑色の枠に覆われます。(この際、他のページやデスクトップ、アプリケーションがあると閉じるように言われます。)

試験官の人の指示に従い身分証(パスポート)の確認、パスポートの番号、部屋、机上の確認とその他注意事項の説明を受けます。

確認と説明が終わるとQuestionmark Secureの起動へと案内されるので、指示に従って進めます。

以下の画面が表示されるので、②(緑のボタン)を押すように指示されます。 ②を押下するとQuestionmark Secureが起動し、Wait…のような表示が出るので それがStart Examに変わるまで待ちます。(私は結構時間かかりました。)

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問題なければ試験開始!!

 

ちなみにQuestionmark Secureについてはについては以下からダウンロードできるので事前に準備しておきます。接続テストで成功すればOKです。

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ーポイント

 ・試験環境は自宅でも可能で、マイクとカメラはPCについているものを使用すれば良い。ヘッドフォンはつけていると開始前に外せと言われる

・試験前の試験官とのやりとりは全て英語なので事前に流れを把握しておくほうがスムーズ。試験の開始までは早くても確認に5–10分かかる

・試験の予約は試験開始時間の5分前まで変更可能。超過してもペナルティはなさそうだが、極力しないほうがいいはず

・試験の残り回数は、試験を開始するまではカウントされないので、もし不受験でもカウントされない

・初受験の際はStart Exam押下後の画面でプロフィール更新を行わなければならない可能性がある(名前と電話番号の設定)

・試験言語の選択はQuestionmark Secure起動時に選択する

・Question Markの起動は失敗することもあり、起動してもWaitingの画面で時間がかかこともあるが、この際は試験官の指示に従うこと

 

■まとめ

今回はSAP認定試験について記載しました。SAPについて経験が浅い方には研修は勉強にもなりますし、資格については一生使える自身のスキルの証明書と思っていいと思います。

また経験を積まれた方については、今更と思われるかも知れませんがSAPでの研修で使用するSAPはカスタマイズなど自由に変更可能な為、顧客のSAPではできない操作等もできることからなかなか面白い発見がある機会だと思います。実際にそういう方は研修そっちのけでSAPいじってました。。。