【SAP】SAPクエリの移送と移動(コピー)について
はじめに、、
SAPクエリを他の環境に持っていく際に方法として開発機などから移送を行い他との整合性を取りながら行うことが多いかと思います。
そのため、クエリの移動機能というSAP標準機能を使用することはあまりないはずなのですが、あまりないからこそバリアントやレイアウトがどうなるかが正確に理解していない方が多いと思います。
私もその一人でした。そこで今回はSAPクエリの移送と移動に伴うバリアントとレイアウトの紐付きについて私が経験した結果を共有して助けになればと思います。
目次
・SAPクエリの移送と移動に伴うバリアントとレイアウトの紐付きについて
※移送とは何については過去記事を参照していただければ、、
■SAPクエリの移送と移動に伴うバリアントとレイアウトの紐付きについて
(以下ではSAPクエリをクエリと記載します)
前述した通りクエリの移送は多くの方が経験があると思うのですが、移動となると盲点でした。。移送もクエリの場合はインポート等少し手間ですが、、
今回はクエリを整理する目的で、同じ環境下にあるクエリをコピー機能を使用して別のユーザGRPへ移動させる予定だったのですが、、確認して驚きました。
レイアウトが”ない”。
調査するとクエリとレイアウトの紐付きは登録時点のユーザGRPに設定され、これを明示的に変更することは出来なそうでした。←良い方法あればいいのですが、、
なのでないと思いますが、ユーザGRPの名前を変更する場合はそのユーザーGRPのクエリに設定していたレイアウトは全てなくなります。厳密には設定はありますが、うまく紐づいてくれません。
他の方法を検討して確認すると以下の表のようにまとめられました。
・移送
クエリ○
バリアント○
レイアウト○
・移動(コピー)
クエリ○
バリアント○
レイアウト×
・ダウンロード/アップロード
クエリ○
バリアント×
レイアウト×
ユーザーGRPをコピーし、その際にクエリもコピーとしてもクエリコピー単体と変わらず。
→結果としては元の環境で整理した上での移送となり工数が増加しました。
この際は”ユーザ固有のレイアウト”についてユーザに確認しないと対応できないので、対象が存在する場合はもっと面倒です。面倒でした。
また、クエリのバリアントテキストについては以下の記事で記載しているので必要に応じて確認してみてください。コピーの時は悲惨なので。。